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今日の一冊:オトノハコ 全1巻 (岩岡ヒサエ)

 「ゆめの底」というマンガが出た時に「日本橋ヨヲコ震撼」という帯があったきっかけで集め始めた作家なんだけど、オトノハコが一番好きかもしれない。

オトノハコ (KCデラックス Kiss)オトノハコ (KCデラックス Kiss)
(2008/03/31)
岩岡 ヒサエ

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 マンガは空想の世界からいつしか日常を描く事が多くなったのだけれど、オトノハコも日常系のマンガだ。僕が好きな要素として、音楽に関わる人達が描かれているというのが大きいのだろう。

 合唱部のマンガなので、ほとんど合唱に関わる色々が要素としてちりばめられている。青春な内容でもある。僕はたぶん、この青春の部分は結構どうでもよくて(ひどい)合唱にかける意気込みみたいな部分が好きなんだ。別に音楽じゃなくてもいい。人間は何かに情熱を注いでいる時が一番なんだ。あ、それが青春なのだろうか。言葉の定義として青春ならそれでもいい。でも青春っていうと若い内しか指さないでしょ。
 僕は何かに情熱を注いでいれば年齢なんて関係ないと思うので、青春というくくりで好きとは言い難いのだ。

 でも、青春なんて分野があるように、出来る事でもやらないでいるとどんどん出来なくなる。
 本当はただ、やればいいだけなんだ。やらない理由や無理だろうなんて妄想に時間を取られるより、とりあえず一歩動かしてみたらいい。たいてい出来るに決まってる。それをやらないのは、無用なこだわりだろう。
 そういうこだわりを持たずにとりあえず動いてみてしまっても、負けるのはアブストラクト系のゲーム……例えば将棋とかだ。実際は待ったが何度でも使えるんだから、世の中は将棋じゃないんだ。まあ、使えない局面もあるけど。
 いやいや、そもそも勝ち負けじゃない。自分が実現したい事に向かって力を注ぐってだけでいいんだ。叶うかどうかなんて、どちらかといえばスパイス。叶わなくても楽しい。

 部長の合唱にかける情熱と、新入部員を集められずに困っていた様子も面白い。音楽好きでも、そういう欠点はあるんだよな。好きなだけじゃ出来ないなんてのは、本当に悔しいだろうな。僕もそういうのよくある。
 しかし、そういうタイプを拾う人間もいるんだな。
 人間と人間が少しずつ重なっていくのも素晴らしいし、そこから生まれた音はきっと綺麗だったんだろう。

 マンガの欠点は音が出ない事だ。僕はBECKを読んでいても、TO-Yを読んでいても、KISS xxxxを読んでいても、デスペラードを読んでいても……他に何があったっけかな。とにかく音楽マンガを読んでいて、音が聞こえた事はほとんどない。
 BECKに至っては、バンドの構成からして謎なので、こんな一貫性のないバンドで人が集まるの?と思っていたくらいだ。TO-Yの場合、音楽は飾りの一部だったように思う。KISS xxxxも。
 デスペラードは……傷だらけのレスポールってところが面白い程度で、音が聞こえるかっていうと微妙。歌詞が書いてあったから、ああ、こういう感じなんだろうね、へー……みたいな風には思ったけど。
 
 オトノハコは、それほどじゃないけど音はそれなりに鳴っていたように思う。それは何故か。答えは、完成品がちゃちいからだ。練習の音も、どうせちゃちい。でも、やる気がある。そんな音は誰にでも想像がつきやすいのではなかろうか。
 だって、たいていの人は歌なんて上手くないんだから。自分が歌った時と同じ音がそこで鳴っている。
 みんな別に上手くないけど、歌で表現したい何かがある。それだけで良くて、それを発散、具現化したいんだ。
 僕も別に上手くない。ただ、手法を多く知っている。だから、やってみたいと思う人の手助けが出来る。
 以前、三線を買った人に、僕はわざわざオケまで作ったりするのは、それだけ音楽を他人とくみ上げたいからだろう。結局、あの人、練習しないんだから、音楽がやりたいんじゃなかったんだろうな……
 まあ、そんな事はいいとして。

 岩岡ヒサエという作家の魅力は、そんな音楽方面に偏っているのではなくて、どちらかといえば人間模様だ。「土星マンション」ではファンタジーというかSFというか、微妙なラインの設定で、未来の下町を描いている。
 21世紀のSFは下町がある未来なんだなぁ。

 本当によく他人を見ている。そして、その視点の中に出てくる人物に共感や興味が湧くから僕は読んでいる部分もある。僕は他人にそれほど興味がないタイプで、マンガの中の人間関係についてもあまり興味がない場合もあるのだが、岩岡先生の場合はスパイスとして十分に魅力がある。

 意外と作品数が多いのだけども、どれから入っても良いだろう。お試しという事でオトノハコでどうでしょう。
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テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

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