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【歌詞】天花、残月に消ゆ

「聖戦の刻限」(作:相田佐次)より引用

 聖戦が長引く事がわかったのは、我ら妖(あやかし)の聖地にヒトどもが入り込んだ事に由来する。
 激化する戦いに悲劇はつきもので、聖戦に犠牲はつきものだ。
 今から「天花」という美しき妖怪雪女の最期を話そう。これは、醜きヒトどもを象徴する物語として語られている。

 妖には戦闘能力を持たない者も居る。天花は北国にしんしんと降る雪が原点の妖で、雪を降らせる力すらほとんどない。天花の存在はヒトからの郷土愛で成り立っていた。
 ヒトどもが雪の降る大地を愛する事で、天花の力が発揮される。妖と手を取り合う事を知る人間達との生活は楽しい日々の連続であった。
 しかし、蘇芳殺害を発端としてならず者のヒトどもと聖戦の刻限が訪れてからは天花も人里を離れ、やがては戦闘能力を試される事となった。
 ヒトが凍える程の雪を降らせる事すらも出来なかった天花は戦闘力なしとみなされた。物資を運んだり、傷ついた妖の手当てをするようになった。天花は、人間と暮らしていた日々を心のどこかに残しつつも、それを忘れようと努めた。

 ある日、虫襖(むしあお)という名の妖が全身傷だらけで戦場から帰ってきた。「死の大地の戦い」をくぐり抜けて帰ってきた虫襖は暗く青い目の芋虫のような姿の妖だ。
 ひどく傷だらけで、緑色の血を流している虫襖は、かつてヒトどもから「孰れ潰える緑」と評された妖である。緑色の血からは、小さいながら花が咲く。
 虫襖は芋虫でありながら、自分の身体の素となる植物を産み、増やす事が出来たのだ。自己増殖と繁殖、拡散において虫襖は全生物の頂点と言える。
 驚異的な速度で回復をしてはいるものの、その傷は深い。

 天花は虫襖がいつか天高く聳える大きな大きな樹を成長させる事を夢見て、虫襖の傷を治すのだった。

 ヒトどもが喚き散らしながら妖を殺している。傷の癒えてきた虫襖と天花はヒトに見つかり、虫襖が剣で刺されようというその瞬間、天花は虫襖を庇って刺されてしまう……
 虫襖の目が緑を帯び、聖戦は誰もが予期せぬ事態へと発展していく。
01.クロストーク ディスカッション ウィズ マシンガン
02.天花、残月に消ゆ
03.諳んじる忌み
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